女性と片頭痛

片頭痛は女性に多い疾患ですのでこのコラムでは女性のライフステージと片頭痛の関係について考えていきたいと思います。統計によっても異なりますが、女性の片頭痛罹患率は13%から15%と言われ男性の3倍以上の発症率です。しかも仕事、育児、家事と一人で何役もこなさないといけない20代から40代を中心に起こるため、日常生活に大きな支障を来たすのです。

月経と片頭痛

片頭痛は、エストロゲン、プロゲステロンといった女性ホルモンに影響を受ける病気です。そのため生理前2日から生理3日までに多く発症します。女性ホルモンが安定している妊娠中は頻度が減り、出産後はまた増えてきます。初潮の平均年齢は13歳ですのでそれ以後に発症し、閉経後には減少してゆきます。
生理痛と頭痛が一緒に起こった時、生理痛の市販薬だけで済ませている人が多いのですがそれでは頭痛は治まりません。徐々に市販薬の使用量が増えていき、薬物の乱用にもなりかねません。生理痛に伴う頭痛の多くは片頭痛ですのでトリプタン製剤が有効なケースが多いのです。ただし、片頭痛と緊張型頭痛を合併しているケースもありますので頭痛外来で相談していただければと思います。


月経関連片頭痛の予防

必ずと言っていいほど月経に伴って片頭痛が起こる、という人には予防薬が有効とされています。月経の1週間前から予防薬を内服することでその頻度を減らすことができますが、月経周期がレギュラーで片頭痛発作の時期が一定していないとうまくコントロールできません。専門医に相談して良い治療法を選択して欲しいと思います。


日常生活と片頭痛

片頭痛がどれくらい生活に支障をきたしているかという統計では、仕事や学校や家事を「いつも休む人、時々休む人」の合計が65%くらいで、「休みたいけど休めない人」を加えると90%以上の人が苦しんでいることが分かっています。また月経時に起こる片頭痛は平常時の片頭痛に比べて特につらい傾向があると言われていますので、できるだけすみやかに頭痛をとる治療が望まれるのです。


妊娠、出産と片頭痛

妊娠中、片頭痛の頻度は減り、強さも弱まることが知られています。けれども出産が終わるとひと月以内に半分以上の人が再発します。女性ホルモンが大きく影響する病気だという事がわかります。赤ちゃんを育てるストレスや疲れ、睡眠不足なども誘因となっているのだと思います。
授乳中の片頭痛治療は頭痛外来でも大変頭を悩ませる問題の一つです。乳汁への移行がありますのでトリプタン製剤をいつも通り使うというわけにはいきません。トリプタン製剤の一つであるイミグランは「投与後12時間は授乳不可」となっています。他のトリプタンも「授乳は避ける」とされていますので、同様の注意が必要です。


更年期と片頭痛

更年期は女性のホルモンバランスが大きく変わる時期です。そのためしばらく治まっていた片頭痛も再燃しやすくなります。ほてりや多汗などの更年期症状に対しホルモン補充療法を受けている方では片頭痛が起こりにくくなるケースもありますが、逆に悪化する場合もあり、片頭痛にとっては個人差の大きい治療です。60歳以上で典型的な片頭痛発作を繰り返す方も稀にはおられますが、一般的には閉経から初老期にかけ片頭痛は減少していき、長く苦しめられたやっかいな頭痛から徐々に解放されていきます。
このように片頭痛は女性のライフステージによって変化する病気です。つらい片頭痛をしかめっ面のまま我慢せず、その時期に応じた適切な治療で生活の質を上げ、人生を楽しむチャンスを益々広げてもらいたいものです。眉間の縦ジワを目尻の横ジワに!

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