最もよくみられるめまいの病気「頭位めまい症」

最もよくみられるめまいの病気「頭位めまい症」

頭位めまい症(良性発作性頭位変換性眩暈症・BPPV)

代表的なケース

53歳女性。今朝、ベッドから起き上がろうとした時、激しいめまいが出現した。じっとしていたら30秒くらいでおさまった。けれども寝返りをうつとめまいが起こった。急に起き上がろうとしてもめまいが起こるが、静かに休んでいるとおさまる。少し吐気があった。耳鳴りや難聴はない。

このようなケースは頭位めまい症(BPPV)と診断されます。この病気は脳の病気ではなく、内耳の中にある耳石器官の病気ですので、命に関わる事はありません。この病気は同じ内耳の病気であるメニエール病と間違われる事がありますが、メニエール病とは異なる特徴を持っています。

症状の特徴

  1. 頭を動かした時に起こる。じっとしていればおさまる。メニエール病のようにじっとしていても激しい回転感が続くという事はない。
  2. 頭を動かすとめまいが起こるが、めまいの起こる方向に2度、3度とくり返して動かしていると、徐々に症状が軽くなる。
  3. メニエール病の様に絶対安静を取る必要はない。むしろ頭を動かして慣れさせてゆくのが治療になる。日頃からめまい体操を行うと予防になる。

治療法

  1. 急性期には運動療法はできませんが、一日中横になって寝ていては良くなりません。疲れない程度、なるべく通常の生活を続けながら、動きに慣れて行く事が大切です。
  2. 内耳の血流を良くして内耳機能を改善させるお薬を処方しますので、しばらく内服してください。
  3. 症状が改善してきたら、内耳の働きを強くするめまい体操を行ってください。内耳の働きが落ちているのがこの病気の原因ですから、運動療法によって再発を予防するように努めましょう。

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