物忘れ・認知症 Q&A

物忘れ・認知症 Q&A

Q.認知症にはどのような種類があるのですか。

A.最も有名で頻度の高い認知症はアルツハイマー型認知症です。他には脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などいろいろな種類があります。物忘れ外来ではそれらを鑑別し、それぞれにふさわしい治療を行います。

Q.診断はどのようにして行うのですか。

A.長谷川式簡易認知症テストやMMSE、時計描写テストなど記憶力や脳の機能を判断する簡単なテストを行います。ただし、プライドの高い方ではそれを不快に思う方や非協力的な方もおられますので注意が必要です。テストが難しいと判断される場合は、私たち認知症診断の専門家がその方にふさわしい質問や会話を通じて診断することになります。アルツハイマー型認知症の場合はその特有な雰囲気や応対も参考になります。また、CTやMRIなどの画像診断も有用です。ただしそれだけで診断する事はできません。認知症は臨床像全体をみて判断すべき病気なのです。
物忘れ(認知症)診断チェックシート

Q.アルツハイマー型認知症の原因は分かっていますか。

A.脳細胞にアミロイドという物質が貯留して脳の機能を低下させることは分かっていますが、なぜそういうことが起こるのか、どうすれば予防できるかなど根本的な事はわかっていません。世界中で数多くの研究が行われていますので徐々に解明されると思います。

Q.アルツハイマー型認知症の特徴を教えてください。

A.「中核症状」というアルツハイマーの方に共通して出る症状は、最近の出来事や自分の言ったことなどをすぐ忘れてしまう(記銘力障害、短期記憶障害)、話がかみあわなくなる、着替えなどの日常生活に支障が出る、リモコンや調理器具や電化製品などを使えなくなる、道に迷う、買い物で同じものを買ってきて冷蔵庫に同じものが並んでいる、料理が下手になる、などです。

アルツハイマー型認知症の中核症状
アルツハイマー型認知症の中核症状
アルツハイマー型認知症の周辺症状
アルツハイマー型認知症の周辺症状

進行してきますと「周辺症状(行動・心理症状)」が出てきます。これは人によって出たり出なかったりします。最も多いのが妄想、特に物盗られ妄想です。他には不眠、幻覚、怒りやすくなる、興奮しやすくなる、うつ状態になる、暴言、介護への抵抗など様々な症状が出てきます。

Q.治療薬はありますか。

A.根本的な治療薬はありません。けれどもアルツハイマー患者の脳では神経細胞から神経細胞に情報を伝えるアセチルコリンという大切な物質が減少していることが分かっていますので現在それを増やす治療が行われており、進行を遅らせるのに役立っています。現在4種類のお薬がありますのでそれらを症状に応じて使用します。意欲の低下したタイプや興奮しやすいタイプなど認知症には様々な特徴がありますので、個々の症状に応じて薬を使い分けることが重要なのです。薬を飲むことが困難になっている方にはパップ剤も開発されています。

Q.予防法はありますか。

A.気をつけるべきことは以下のような事です。日常生活の参考にしてください。

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