薬の飲みすぎで起こる頭痛:「薬物乱用頭痛」

薬の飲みすぎで起こる頭痛:「薬物乱用頭痛」

薬の飲みすぎで起こる頭痛、薬剤乱用頭痛にご注意を。

人間の身体にはもともと痛みをブロックする仕組みが備わっています。ところが、鎮痛剤を飲みすぎると、その大切な働きがだんだん弱くなり、脳が痛みに対して敏感になってゆき、常時痛みを感じるようになってしまいます。そのためさらに薬の量が増えてゆくという悪循環におちいるのです。こうして起こるのが「薬物乱用性頭痛」です。

鎮痛剤は、痛みの強い時だけ頓服薬として飲むべきものです。けれども、「また痛みが起こりそうだから予防的に飲む」、「毎朝決まって飲む」、「数種類の鎮痛剤を飲む」というような間違った飲み方をしているとこのようなやっかいな状態になってゆき、ますます頭痛が治まらなくなってゆくのです。

これを防ぐ為には、まず頭痛の原因が何なのか。緊張性頭痛なのか、片頭痛なのか、それ以外の頭痛なのかをはっきりさせることが重要です。それによって正しい薬の選択をし、薬以外にどのような方法で頭痛を軽くできるのかを探っていかなくてなくてはいけません。鎮痛剤連用には重症胃潰瘍、消化管出血、血液障害、肝臓、腎臓障害という重大な副作用もあり、減量してゆく事は自分の身体を守るためにも非常に大切です。

以下の項目に一つでも心当たりのある方は薬物乱用頭痛の可能性があります。専門医に相談しましょう。

  • ひと月に10日以上鎮痛薬を飲んでいる
  • だんだん鎮痛剤の量が増えてきた。
  • 何種類もの鎮痛薬を飲んでいる。
  • どれを飲んでも効かなくなってきた。

関連記事

  1. 新しい機序の片頭痛予防薬「エムガルティ」

  2. 片頭痛にめまいが合併する「前庭性片頭痛」

    片頭痛にめまいが合併する「前庭性片頭痛」の診断基準とは

  3. 子供が頭痛を訴えるとき

    子供が頭痛を訴えるとき

  4. 片頭痛の自己診断法(正しく診断して適切な治療を)

    片頭痛の自己診断法(正しく診断して適切な治療を)

  5. 緊張型頭痛について

    緊張型頭痛について

  6. 頭痛外来で見逃せない「雷鳴頭痛」

    頭痛外来で見逃せない「雷鳴頭痛」

ピックアップ記事

  1. 子供の「ぶよぶよたんこぶ」と「固いたんこぶ」いつ治る?
  2. 子供(乳幼児)の頭部打撲:ぶよぶよたんこぶの対処法
新着記事 おすすめ記事
  1. 新しい片頭痛治療薬「レイボー」の特徴
  2. 怒りっぽさが目立つ「嗜銀(しぎん)顆粒性認知症」
  3. アメリカの肥満治療事情
  4. フレイルの定義
  5. 若井克子著「東大教授、若年性アルツハイマーになる」を読む
  1. 「運転したい」高齢者VS 「やめてほしい」家族
  2. 高齢者の頭部打撲でおこる「慢性硬膜下血腫」について
  3. 子供のスポーツと脳震盪(のうしんとう)
  4. 帯状疱疹と顔面神経麻痺:(ラムゼイハント症候群)
  5. 腋窩多汗症(ワキ汗)のボツリヌス療法
PAGE TOP